[2015/12/14追記]もう少し丁寧にThinkPad X240の5ボタントラックパッドの殺し方を解説してみる
これが交換後の画像。右上に X240 と印字あり。 |
どうしてもやるならあくまで自己責任、安全第一でお願いします。
保証はなくなるでしょうし、何かあっても誰も助けてはくれないはずです。
2015/07/29(水) 再追記:直った。
1.事前準備
当たり前ですが、事前準備として、ThinkPad 本体の他に以下のものが必要です。- シンガポール人やインド人と喧嘩できるくらいの英語力
- 裏ぶたを開けるためのプラスドライバー
- フレキシブルケーブルを外すための小さめのマイナスドライバー
- ThinkPad X250 用 ThinkPad クリックパッド
- Lenovo サポートページのビデオ程度の分解・原状復帰知識
- 時間と心とお金の余裕と根気
- 懐中電灯や電気スタンド(手元が結構暗くなるため)
- セロテープ(あれば)
- 場合によっては強力で薄い両面テープ
- トラックパッドドライバーの旧 Ver (直リン)
- espresso3389 さんがこちらの記事で用意してくださっているレジストリキー
ドライバー類はセリアとかで売ってるセットのやつでいいでしょう。
ThinkPad クリックパッドは eBay で仕入れると安く済みます。
でも円安なので額面よりは高いです。
僕が購入したものはこちら。中華人民共和国 広東省 深セン市から Deutsche Post DHL GlobalMail を使って発送しているため、香港・シンガポール・ドイツを経由して日本に届けられる仕組みになっており、決済から到着まで 2 週間かかってしまいました。
ThinkPad X230S X240 X240S X250 Three Keys Three 3 Buttons Keys Trackpad Touchpad | eBay
http://www.ebay.com/itm/261831702582
こちらは X240/X240s 用です。
その他の製品向けもリーズナブルな価格で用意されていますし、T シリーズとか X1 Carbon のほうが交換作業は簡単です。
$35 ほど余分に支払えば DHL Express か何かですぐ届けてくれるんじゃないでしょうか。
その間サービスマニュアルや分解ビデオを見て、予習をしておくと良いでしょう。
項目 2 の手順内にて、適宜役立ちそうな公式サポートのビデオにリンクを貼っておきます。
X240/X240s とはパームレストの構造が異なるため、1mm 程度の浮きが出ます。X240 では気にはなりませんし干渉もしませんが、X240s では干渉を引き起こしてしまうそうですので、少々クリックパッド側の加工を必要とするようです。
左クリックボタン側の裏の金属板の端にある 3 つのツメが浮きを作ってしまうので、それを奥に折り曲げてやればいいだけなのですが、面倒だしやってみてうまく行かなかったので今回その手順はなしでいきます。
また、mm 単位で事を進めるので、両面テープなども干渉の原因になってしまいます。
僕は接着剤がまだ粘着力を持っていたのでそのまま取り付けられましたが、ロットによってはテープのものもあるようで、 その辺についても注意が必要です。
あと手元がかなり暗くなるため懐中電灯や電気スタンド。
僕は手元にたまたまあった IKEA SUNNAN ワークランプが役立ちました。もう売ってないのかなこれ。
セロテープは作業時にフレキシブルケーブルやテープが邪魔にならないように除けるために使いました。
あと事前にトラックパッドのドライバーを旧 Ver のものに戻しておかないといけません。リンクしてあるものでないと動きませんでした。死んでくれ~
それから X250 シリーズと管理画面を同じ感じにしたかったので、X1 Carbon でトラックパッドを交換した espresso3389 さんが公開しているレジストリキーを流用しました。交換する直前あたりにでもダブルクリックでそのまま登録してください。
また、分解の過程で X240 の 5 ボタントラックパッドについては確実に破壊されてしまうと考えておいてください。
どうしても破壊したくない場合、パームレストまでの分解はおろか、パームレストごとの交換が必要になると思います。
2015/04/25追記:なんかドライバを入れなおしたら直ったくさい。
あと、サポートのビデオを見ながら作業ができるのでタブレット端末とかあるといいかも。
事前準備はこんな感じ。いかんせん心臓に悪い作業なので、これくらいはやっておかないと…。
2.パーツが届いた→交換
パーツが届いたらいよいよ交換作業に入ります。1. まずは X240 を「完全シャットダウン」して、 電源ケーブルを抜きます。
2. BIOS メニューに入ります。フロントバッテリーをオプションでつけていない人は手順 4 まで飛んでください。
3. メニューから色々探して内蔵バッテリー(フロントバッテリー/オプション品)を無効化します。この辺はすぐわかると思うので省略。
4. リアバッテリーを取り外し、ベースカバー(裏蓋)を開けます。ツメが少し硬いので思い切ってやっちゃうといいと思います。(自己責任) 慣れれば簡単です。あまり強くやるとネジが飛んで行くかもしれません。
5. 内蔵バッテリーを取り外します。
6. 心配な人はサポートページの他のビデオを参考に、適宜色々なパーツを取り外していってください。僕は物臭なのでここで終わらせました。今思うととても危ないですね。
安全第一で行きたい人はパームレスト自体まで分解するという人もいるようです。
また、X240 のパームレストを X250 用のパームレストに取り替えるという人もいます。
7. アルミシールとか黒シールとかフレキシブルケーブルを取り外します。
映像はキーボードの取り外しですが、途中タッチパッドのフレキを外しているのでそこら辺を参考に。
フレキの黒いストッパーはシステムボード方向を上にした場合、そこから下へ向けて立てるようになっています。
外したフレキは上の方に少し曲げてテープとかと一緒にセロテープで少し固定しておくといいかも。折らないように注意。
8. バキバキッ、バリバリバリ… バコン!!
どんな方法でもいいのでトラックパッドを押すなり引き剥がすなりして除去します。
この時ほぼ確実にトラックパッドは死去するでしょう。いや交換するし僕としては別にいいんだけどね。
フロントバッテリーだけを外した場合、直前の写真の金属板部分やらを押すんだけど、そのままやるとキーボードとの間のパームレストが付いてきてしまうので、そこをしっかり押さえつつ外します。
多分失敗するとキーボードとかシステムボードとかが死にます。
9. クリックパッドにフレキシブルケーブルを接続しつつパームレストにくっ付ける。
場合によっては両面テープが必要かも。
形状というかコネクタ位置が若干異なるので、フレキシブルケーブルが簡単には挿入できません。
僕は無理やり突っ込んでそのままストッパーを閉めてシールを貼って何も見ないことにしました。
10. 元に戻して終わり。
裏蓋を閉めるときにリアバッテリー周辺のツメを引っ掛けることを忘れずに。
11. リアバッテリーをはめ、電源に接続し、動作確認をする。
うーん、最高。
以上、手順です。
[2015/12/14 追記]
遅ればせながらコメント返信です。 いつもご覧頂きありがとうございます。
浮きとしては1mmもないくらいです。
キーボードのキーとそんなに変わらないくらいの高さです。