両親のためにPCを自作した話

 


何年前の話になるかいよいよ忘れてしまったが、ふと思い立ったので、連休最終日になにか生産的な事をしようと思ったので書いてみることにする。



ことの発端は、今のPCの前に両親が使っていた一体型のNEC VALUESTARが、画面がほぼ点灯しなくなり、操作がままならなくなってしまったことにあった。

原因はLEDのケーブルが経年劣化と過熱で焼き切れてしまったものだそうで、PC修理業者が独自に開発したケーブルに取り替えるくらいしか修理方法はないとのことだった。

PCがなければあれもできないこれもできないということで、致し方なくPCを買い換えるという話になったが、さあWMCも無くなった今、録画ができて視聴しやすいものだと果たしてどこのPCを買うんだという話が全くまとまらなかった。これではまた一体型なんて買ってトラブることは目に見えているし、あるいはデスクトップ機を買ってもメーカー製のものだとどんなクソを掴まされるか、たまったものではない。

そこで、既製品PCにそもそも懐疑的だった私が、もういい、金だけだしてくれたらパーツを買い揃えて組んでやるから、新しいPCでやりたいことだけ教えてくれ、テレビの録画は自分が使ってるEDCBを中心に組んでやるから、と話して、親のPCも自作機にすることにした。

この頃になってくると自分が信頼できるメーカーのパーツだけを使って、自分がしたいことのためだけにPCを組むことがほぼ当たり前だろう、と思うようになってしまい、今はもうメーカーのデスクトップ機の情報を追いかけるようなことはしていない。

とにかく安くてもしっかり長く動くものにしようと、Ryzen 3 2200Gを中心に安価なASRockのマザー、小さいMicro ATXのケース、耐久性の有りそうなRAM、WD赤8TBと起動ドライブのSSD、安いASUSのモニターとBDドライブなどを買い揃え、電源だけはCorsairのいいやつにしとくか、と思ったらサイズが結構ギリギリで、BDドライブと干渉しないようになどといろいろ考えつつ、結構ヒーコラヒーコラ言いながら組み上げることになった。

チューナーはPX-Q3PE4を導入し、ISDB-T/Sそれぞれ3チューナーずつをEDCB用に、1チューナーずつをTVTest用に振り分けて、多重起動とかして録画に失敗しないように考えた設計にしたところ、アジアンドラマ録画魔の父が「S3チューナーじゃ足りない」と言い出した。実際チューナー不足が発生しかけていたが、無視した。なお、母は主に地上波でドラマやバラエティを細々と録画するばかりで、特に苦労を感じていないようだった。

紆余曲折あって二人共EDCBとTVTestの使い方を覚えて、今でも大きなトラブル無くテレビを観たりネットを見たり、家計簿をつけたりと日々を過ごしている。ついに家のデスクトップマシンは離れて暮らす弟(@omanko_broken)のものを含め、自作機ばかりになった。

以上がことの顛末になるのだが、目下の悩みどころは父の録画データが大容量のNAS用HDDを圧迫し、母がそれにキレているということ、あとは基本24/7でぶん回しているため、SSDの健康状態を把握しておかないとまずいぞ、といった具合のところだ。